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【EXPO2025 バチカンパビリオン寄贈 オリーブ植樹式典】

EXPO2025開催に際し、バチカン・イタリア両国からそれぞれにパビリオンアンバサダー任命要請をいただき務めてきましたマエストロ西本智実は、万博が閉幕した後の20251117日(月)は大阪高松カテドラル聖マリア大聖堂に、そして18日(火)は長崎県平戸市の世界遺産でもあります春日集落へと、2日間に渡り現地へ赴き『バチカンパビリオン寄贈 オリーブの木 植樹式典』に参列いたしました。


 この『オリーブ贈呈』の始まりは、遡ること2年前の2024年、西本智実がバチカンからパビリオンアンバサダーの任命を受けたことから始まります。アンバサダーとなったマエストロ西本智実が同年11月バチカン国際音楽祭に訪れた際、バチカンに次のご提案をされました。EXPO期間中、広島・長崎原爆投下80年の友好と記憶の共有を示す“希望の象徴”として、この機会にバチカンからオリーブの木を贈られるのはいかがでしょうか、と。そして、万博が閉幕後は国内の然るべき地へ植樹することで、このオリーブの木は未来へ根を下す象徴的和平の記念樹となるのではないでしょうか、などの思いを語られました。

そのご提案はバチカンの賛同を得、更にイタリアにも思いを共有しますと重ねて賛同を得ることが出来たことで、バチカン、イタリア、西本智実の三者連携のもとで進められた2本のオリーブの木の展示は、20255月に両国パビリオン敷地内に叶うこととなったのです。万博開幕中、日本とバチカンの間における恒久的な友好と記憶の共有を示す“希望の象徴”として展示されたオリーブの木は皆様に愛される場所となり、閉幕後、検討の末に植樹先も決まりました。


【大阪高松カテドラル聖マリア大聖堂】

この大聖堂では、EXPO2025バチカンナショナルデーの日に会場でのコンサート終了後、バチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿も訪れてミサを司式されており、国内におけるバチカンの重要拠点の1つです。加えて、マエストロ西本智実自身が音楽家の道を志す前から、折に触れて足を運ばれたと聞きます思いの深い場所です。更には、大阪・関西万博イタリア館前に展示されていたイタリアモリーゼ州から寄贈された日本とイタリアの友好を願った鐘も、閉幕後移設されている場所でした。


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1117日の祝別式当日には、トラックで運ばれたオリーブの木が大切に丁寧に降ろされ、大聖堂の前庭に植えられました。式は、このプロジェクト発足より携わってきました前日本国駐聖座特命全権大使の千葉明氏、聖座パビリオン館長のステファノ・リッカルディ氏、聖マリア大聖堂主任司祭のヌーノ・リマ神父、そしてマエストロが参列し、トマス・アクィナス前田万葉枢機卿によって厳かに執り行われました。その結びの言葉が胸に残ります。

「このオリーブがここに根を張り、枝葉を大きく広げ、豊かな実りをもたらし末長く人々の心に“平和”と“希望”が宿りますように」 


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そしてVATICAN NEWSには、「この場所への植樹は、広島と長崎の記憶を忘れず、和解と対話の道を歩み続けるという決意を静かに、しかし明確に示す行為であり、今後は“生きた記憶”と“和解の象徴“として永くその地に息づくこととなる」と、報じられました。  大聖堂を背に澄み渡る青空とオリーブの木の美しさが、とても印象的な日でした。


【長崎県平戸市春日集落(世界遺産)】

 1118日、もう1本のオリーブの木は、日本とバチカンの交流史において極めて重要な象徴地点である長崎県平戸市春日集落(世界遺産)へ託されました。平戸市とマエストロ西本智実との繋がりも深く、御祖父様を通してマエストロは幼少期の頃から平戸の話をいろいろ聞いていたようです。その話の中にはオラショもありました。その原曲がグレゴリオ聖歌という認識は、勿論当時のマエストロにはまだなかったようですが。 この隠れキリシタンが450年以上にも渡って口伝のみで伝え唱えてきた「オラショ」、その原曲であるグレゴリオ聖歌を復元演奏し、カトリック総本山のサン・ピエトロ大聖堂でマエストロが蘇らせたのは、201311月のこと。そして同年、マエストロは平戸名誉大使第1号に就任されています。そのような、ご縁に加えて数々の取り組みや功績を重ねてきたマエストロが、バチカンから「触れることの出来る平和の象徴を」との意向を受け、「最もふさわしい」と平戸市側にご提案したのがこの場所でした。


                          

式典には関係者20名の出席の中、マエストロ西本智実松尾有嗣平戸市長、そしてこれまでマエストロと共にバチカンとの交流の礎を作ってこられた黒田成彦前市長らにより植樹されたオリーブの木は、地域社会の手によって未来へと受け継がれることとなりました。そしてマエストロは、「ここからいつでも世界と繋がれると感動している。この木に触れる多くの人が、宗教の枠を超え、平和や人類の調和について考えてもらえれば。歴史豊かな平戸がますます栄えますように。」と、ご挨拶されました。




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そして、今回の贈呈を『平和への橋渡し』と位置づけたバチカン・イタリア両国のアンバサダー西本智実は、「この樹は一過性の展示物ではなく、日本の大地に深く根差し、未来世代の心に記憶され続けるべき“責任ある象徴”です」と結ばれました。


大阪や平戸にお立ち寄りの際には、是非このオリーブの木にそっと触れながら、いろいろな思いを感じてみてください。



『参照・引用資料』

VATICAN NEWS  (20251119日世界配信)

・長崎新聞H P (2025128日)

・西日本新聞Web版 (20251119日)

・西本智実Instagram


by IlluminArtist | 2026-02-11 22:17 | Comments(0)

西本智実が芸術監督・プロデュースする「イルミナート」の活動を紹介するブログ。理念「グローバルな活動」「芸術と科学の共創」「教育プログラム」のもと、新たな芸術世界を発信。音舞台(泉涌寺/東寺)、高野山開創1200年、日本博、EXPO2025大阪・関西万博公式催事コンサートなど歴史的公演で演奏を務め、STEAM教育アウトリーチを日本各地で実施。バチカン国際音楽祭名誉パートナー。


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