【西本智実 クラシックプレミアムコンサート】
2026年 02月 11日
〜世界の国々の情景とバレエ音楽の金字塔〜
前日に130名の児童と行ったワークショップの余韻がまだ残る同会場で、翌日となった9月28日はイルミナートフィルオーケストラを率いてのコンサートが開催されました。満席のお客様を前に、先ずはマイクを持ったマエストロ西本智実から、自然豊かな加西市の魅力や前日のワークショップでの感想などが語られました。そして、ワークショップでは子どもたちが行ったことがないアフリカやシベリアという異国の地についても、自分達が演奏する音楽を通して想像し思いを巡らせたという話の流れから、今回のコンサート演奏プログラムは、様々な国をイメージしながら感じてもらえるような各国の作品をお届けしたい、と話されました。『カルメン組曲』→スペイン、『スラヴ舞曲第10番』→チェコ、『ハンガリー舞曲第5番』→ハンガリー、『我が祖国 よりモルダウ』→ブダペスト。演目を見ますと、確かにいろいろな国がありました。そして、演奏曲と国についてマエストロ自身の貴重な見聞が語られた後、演奏が始まりました。

休憩を挟んだ後は『白鳥の湖』全幕です。全幕演奏が聴けるだけでも貴重な機会でしたが、今回はそこにマエスト自身が書かれた内容のナレーションも入るということで、更に皆さんの期待は高まっており、そのナレーションは、マエストロがアントレプレナーシップの一環として抜擢しましたIPCの団員が行いました。マエストロは、様々な形で個々が持つ能力や特性を最大限に引き出せる機会をと、その活動の中で形にしてくださっています。
そして、今回とても興味深かったことの1つに、『白鳥の湖』に対するマエストロの斬新な解釈が挙げられます。ジークフリート王子とオデット姫、2人の悲恋の物語というだけではなく、視点を“王子という一人の人間の成長”にも置いている、とマエストロは解説されました。母である女王の指示に従うしかない王子がオデットに恋をしますが、パーティーで目の前にオデットそっくりの女性が現れると、違和感を感じつつも焦りと不安からその女性に決めてしまうという、オデットを信じきれていない王子。そんな王子が本当の愛を知る時に…!
マエストロが伝えてくださったのは1つの新たな解釈ですが、音楽はどう聴いても自由な中で、聴く側の視点や心模様でどんな風にも想像は広がるんだ、という面白さを感じた方も多くいらっしゃったようです。そして、この作品の背景にも、ドイツ、ハンガリー、スペイン、イタリア、ポーランド、いろいろな国が!

